過去の展覧会

「第8回 shiseido art egg」

「第8回 shiseido art egg」

会期: 加納俊輔展:2014年1月10日(金)~2月2日(日)
今井俊介展:2014年2月7日(金)~3月2日(日)
古橋まどか展:2014年3月7日(金)~3月30日(日)

資生堂ギャラリーは、1919年のオープン以来「新しい美の発見と創造」という考えのもと、90年以上活動を継続してきました。shiseido art egg (シセイドウ アートエッグ)は、その活動の一環として、新進アーティストの皆さんにギャラリーの門戸を広く開く公募制のプログラムです。
8回目となる本年度は、全国各地より昨年を上回る324件の応募をいただきました。
今回は、20代~30代の方の応募が全体の80%を占め、特に30代の方の応募が目立ちました。
そのなかで、長時間に及ぶ審査の結果、既成のジャンルに対して柔軟な発想で挑んでいる加納俊輔、今井俊介、古橋まどかの3名が入選となりました。(詳細はこちら
<審査員:岡部あおみ(美術評論家/資生堂ギャラリーアドバイザー)、水沢勉(神奈川県立近代美術館館長/資生堂ギャラリーアドバイザー)、資生堂企業文化部>
資生堂ギャラリーでは、下記の日程で入選者それぞれの個展を開催いたします。
三人三様の世界を是非ご高覧ください。

■加納俊輔展 2014年1月10日(金)~2月2日(日) 21日間

一見、木箱に梱包用のバンドを巻いたようにみえる立体物は、実はその状態を撮った写真を木箱に貼り付け、またバンドを巻いて撮影しては貼り付けるという作業を繰り返してできた作品です。最後に木箱に貼り付けられた印画紙には、何層にもわたるイメージとしてのバンドが写っています。
本展では、こうした複雑なプロセスを経て制作された立体作品の他、写真が印画紙の上の現象でしかないことを強調するプリント作品を展示します。加納は身の回りのモノとイメージの関係に働きかけ、普段私たちが見過ごしている「前提となっている構造」を問い直し、鑑賞者の認識を揺さぶります。

「layer of my labor_40」 2012

「layer of my labor_40」 2012

加納俊輔(かのうしゅんすけ):

1983 大阪生まれ
2010 京都嵯峨芸術大学大学院芸術研究科修了

■今井俊介展 2014年2月7日(金)~3月2日(日) 21日間

今井俊介は、平面である絵画の中に現れてしまう三次元性を問うているアーティストです。ストライプやドットを用いて絵画平面に現される歪みやねじれからは、旗がなびいているような立体的な感覚を覚えます。
本展では、ストライプ柄をランダムに組み合わせて作った画像を転写し染色した布の立体作品と、立体作品に使われている柄を描いた大型の絵画作品を展示します。絵画作品と立体作品を同時に鑑賞することで、平面の中の三次元性がより強く感じられる展示を試みます。

「untitled」 2012

「untitled」 2012

今井俊介(いまいしゅんすけ):

1978 福井生まれ
2004 武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻油絵コース修了

■古橋まどか展 2014年3月7日(金)~3月30日(日) 21日間

古橋まどかは、建築から美術に転向して以来、日用品を美術品に見立て、美術が成立する場や枠組みを検証しています。ロンドン在住時に自身が住んでいた一軒家にあった日用品を素材にした作品では、過去の住人たちが残していった壊れかけの家具や台所用品などを集めてギャラリー空間に配置し、写真を組み合わせたインスタレーションとして再構成しました。
日本での初個展となる本展では、日本で収集した金魚鉢や虫かごなどの使い古された日用品や農機具などを使った新作を展示します。モノにまつわる物語を取り込みながら、それらに潜む力を引き出します。

「Obelisk III (You Don't Know What You Are Looking At When You Are Looking At It)」 2013

「Obelisk III (You Don't Know
What You Are Looking At
When You Are Looking At It)」 2013

古橋まどか(ふるはしまどか):

1983 長野生まれ
2013 ロイヤル・カレッジ・オブ・アート美術修士課程修了

■shiseido art egg賞

展覧会終了後、3名の審査員が3つの個展の中からshiseido art egg 賞を選出します。
今年度の審査員は、堀江敏幸(ほりえとしゆき:作家、フランス文学者)、三田村光土里(みたむらみどり:美術家)、山本直彰(やまもとなおあき:画家)の3氏です。
受賞者は2014年4月下旬ウェブサイトにて発表します。こちらもご期待ください。

■関連企画

作家によるギャラリートーク
作家本人が会場で自作について解説します。

①加納俊輔展 日時: 2014年1月11日(土)14:00-14:30
②今井俊介展 日時: 2014年2月8日(土)14:00-14:30
③古橋まどか展 日時: 2014年3月8日(土)14:00-14:30

会場 : 資生堂ギャラリー 予約不要
お問い合わせ : 資生堂ギャラリー tel.03-3572-3901 fax.03-3572-3951

■「第8回shiseido art egg」展 開催要項

会期 : 加納俊輔展 2014年1月10日(金) ~ 2月2日(日)
今井俊介展 2014年2月7日(金) ~ 3月2日(日)
古橋まどか展 2014年3月7日(金) ~ 3月30日(日)
会場 : 資生堂ギャラリー
〒104-0061
東京都中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビル地下1階
tel.03-3572-3901 fax.03-3572-3951
平日 11:00~19:00 日・祝 11:00~18:00
毎週月曜休(祝日が月曜日にあたる場合も休館)
入場無料
主催 : 株式会社 資生堂
協力 : ホルベイン工業株式会社(今井俊介展)
株式会社写真弘社(古橋まどか展)

展示風景

加納俊輔展 <ジェンガと噴水>

今井俊介展 <range finder>

古橋まどか展 <木偶ノ坊節穴>

撮影:加藤健

カタログ

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