過去の展覧会

「第4回 shiseido art egg」

「第4回 shiseido art egg」

会期: 曽谷朝絵展: 2010年1月 8日(金)〜1月31日(日)
岡本純一展: 2010年2月 5日(金)〜2月28日(日)
村山悟郎展: 2010年3月 5日(金)〜3月28日(日)

資生堂ギャラリーは、1919年のオープン以来「新しい価値の発見と創造」という企業理念のもと、90年にわたり連綿とその活動を継続してきました。 shiseido art egg(シセイドウ アートエッグ)は、資生堂メセナ活動の原点に立ち戻り、広くギャラリーの門戸を開放し、新進アーティストの活動をサポートする公募制のプログラムです。
4回目となる本年度は、全国各地より336件の応募をいただきました。
資生堂ギャラリーの空間を読み解いた魅力的なプランの応募が目立ち、複数回のチャレンジの方も見受けられ、熱い審査となりました。その中で、新たな表現の創出や次世代を担う可能性の観点もあわせ、応募プランを実現願いたいと感じた、曽谷朝絵、岡本純一、村山悟郎の3人が入選となりました(詳細はこちら)。

資生堂ギャラリーでは、下記の日程で入選者3人の個展を開催します。 新しい時代を切り開く3人のアーティストがつくり出す世界を是非ご鑑賞ください。

曽谷朝絵展 2010年1月8日(金)〜1月31日(日)

曽谷朝絵は、光に対する鋭敏な感覚と、淡く透き通るような色彩で、視覚だけでなく、触覚や聴覚といった人間の身体性に訴えかける絵画を制作しているアーティストです。
本展では、「色が奏でる音の反響」をテーマに、色とりどりに彩色し波紋型に切り抜いたカッティングシートやビニールシートを用い、資生堂ギャラリーの空気が波打つようなインスタレーション作品を発表します。
色を選ぶ時、和音を聴くように色と色との調和を図っているという曽谷が表現する、色と音の間に位置する世界にご期待ください。

<鳴る色>2010  photo by 洲崎一志

<鳴る色>2010 
photo by 洲崎一志

曽谷朝絵

1974
神奈川生まれ

2006
東京藝術大学大学院
美術研究科油画専攻博士後期課程修了(Ph.D)

岡本純一展 2010年2月5日(金)〜2月28日(日)

岡本純一は、美術と日常の境界を見つめ、空間をドラマティックに変容させる彫刻家です。
本展では、資生堂ギャラリーの空間を「彫刻」することを試みます。
大小二つの展示室からなる資生堂ギャラリーを大胆かつシンプルに二つに分断して、明と暗、日常と非日常等の二極の境界を出現させ、さらに鑑賞者が両極の世界を行き来して体感できる仕組みをつくります。
私たちの身体感覚と知覚に静かに語りかける展示空間にご期待ください。

<ソフィーの森-出口->2009  photo by 加藤健

<ソフィーの森-出口->2009 
photo by 加藤健

岡本純一

1979
兵庫生まれ

2004
武蔵野美術大学大学院
造形研究科美術専攻彫刻コース修了(MFA)

村山悟郎 2010年3月5日(金)〜3月28日(日)

村山悟郎は、麻紐を編み、下地を引き、描画する、そしてそれを見るという4つの行為を円環的に反復、変奏させていく、従来の絵画とは異なる独自のシステムで巨大な平面作品を作っています。
本展では、このシステムによる新作を発表します。
支持体形成と描画行為の反復が相互に浸透しながら拡大していく、システマティックでありながらどこか神秘的な作品が、資生堂ギャラリーの空間に広がります。
数本の麻紐から膨大な時間と複数の要素を編みこんで展開していく、村山悟郎の新たな絵画の世界にご期待ください。

左:<神の宿る部分>2009 右:<浸透する ドリフトする>2009 東京都現代美術館蔵 photo by 木奥恵三

左:<神の宿る部分>2009
右:<浸透する ドリフトする>2009
東京都現代美術館蔵 photo by 木奥恵三

村山悟郎

1983
東京生まれ

2009
東京藝術大学大学院
美術研究科絵画専攻博士前期課程在籍

■shiseido art egg 賞

展覧会終了後、3人の審査員により3つの個展の中からshiseido art egg 賞を選出します。(結果はこちら
本年度の審査員は、青木淳(建築家)、児玉靖枝(画家)、三嶋りつ恵(ガラス作家)の3氏です。

■「第4回 shiseido art egg」展開催概要

会期 : 曽谷朝絵展 2010年1月 8日(金) 〜 1月31日(日) (21日間)
岡本純一展 2010年2月 5日(金) 〜 2月28日(日) (21日間)
村山悟郎展 2010年3月 5日(金) 〜 3月28日(日) (21日間)
平日 11:00-19:00  日・祝 11:00-18:00
毎週月曜休 ※3月22日(月)は祝日ですが休館いたします。
入場無料
会場 : 資生堂ギャラリー
〒104-0061
東京都中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビル地下1階
Tel 03-3572-3901  Fax 03-3572-3951
主催 : 株式会社 資生堂
協力 : <曽谷朝絵展>
エイブリィ・デニソン・ジャパン株式会社、ORACAL 、ORAFOL Europe GmbH、
株式会社カネカ、田島テクニカ株式会社、株式会社丹青社、株式会社テクノプロモーション、
バニーコルアート株式会社、リキテックス
<村山悟郎展>
株式会社タカショー、ホルベイン工業株式会社
(50音順)

展示風景

曽谷朝絵 <鳴る色> 

岡本純一 <市中の山虚>

村山悟郎 <絵画的主体の再魔術化>

Photo by Ken KATO

カタログ

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