2007年に活動を開始した第六次椿会のメンバーは、椿会史上最も若い以下の6名です。
伊庭靖子(いばやすこ)
塩田千春(しおたちはる)
祐成政徳(すけなりまさのり)
袴田京太朗(はかまたきょうたろう)
丸山直文(まるやまなおふみ)
やなぎみわ
毎年全員が出品するのではなく、各年4名が出品し、顔ぶれを少しずつ変えることで常に緊張感と新鮮味あふれるグループ展をめざしています。
また、第六次椿会では、より積極的に作家同士の話し合いのなかで展覧会を作り上げていくことを試みています。「椿会展」というメインタイトルの後に続く「Trans-Figurative」は、第六次椿会のコンセプトです。「Figure(形象)」を「Trans(超える)」というこの言葉には、これまでの椿会のイメージを超える、そして各作家も現在の自己の世界を超える、という想いがこめられています。
2009年の出品作家は、伊庭靖子、塩田千春、祐成政徳、丸山直文の4名です。
写真というニュートラルな視点を介在させながら、クッションや器といった日常品のリアルな触感と空気感を油彩で描く、伊庭靖子。
自らのうちに抱える不安や焦燥感を、パフォーマンスやインスタレーションで表現する、塩田千春。
バルーンや金属などの素材を使い、建築構造に強くアプローチする立体作品を制作している、祐成政徳。
ステイン(にじみ)の技法を用いた淡い色調、単純化したフォルムで水墨画を思わせる世界をアクリル絵具で描き出す、丸山直文。
4人で「Trans-Figurative」という第六次椿会のコンセプトにあらためて正面から向き合った話し合いを重ね、それぞれが「椿会展2009」のための新作を制作しました。 伊庭靖子、塩田千春、祐成政徳、丸山直文の4人が織り成す「Trans-Figurative」にどうぞご期待ください。
なお第六次椿会は、特別展として2010年、6名のメンバー全員が出品する「椿会展2010」を開催します。
3年間の活動を経て、伊庭靖子、塩田千春、祐成政徳、袴田京太朗、丸山直文、やなぎみわの6名がどのような饗宴を見せてくれるのか、こちらも是非ご期待ください。