本企画は、資生堂ギャラリーと同じく銀座にある、銀座 蔦屋書店との連携企画です。
この連続オンライントークイベントでは、展覧会の参加アーティストと美術以外のフィールドで活躍するゲストを迎え、各アーティストの思考や表現を掘り下げることを目的に、3か月に渡り全3回開催いたします。
(第1回目の潮田登久子×島尾伸三×しまおまほ『家族の中の境界』のアーカイブ動画は近日公開します)
第2回は、オランダを拠点にアネケ・ヒーマン&クミ・ヒロイとしても活動するヒロイクミさんと、展示作品でコラボレーションを行った大竹昭子さんをお招きします。
アネケ・ヒーマン&クミ・ヒロイは、2014年から既存の広告を作り変える「Remodeling Project」に取り組み、人々が「広告」から受け取る女性像、消費、ファッションへの固定概念に対して、写真と文章を通じて多様な視点を投げかける作品を発表してきました。今回は、資生堂の広告を見た人が「なにが見えるか、なにを感じるか」表現した言葉をもとに、ヒーマン&ヒロイはその広告を見ないまま、写真を制作。その写真にインスピレーションを得て大竹さんが執筆したショートストーリーとともに展示しています。
本作品の背後には、写真とことば、見る/見られるの関係性など、「境界」の上に立って俯瞰する視点があります。今回のトークでは、それぞれの視点を紐解きながら、どのようにして展示作品が作り出されたのか、制作のプロセスや背景を中心に語っていただく予定です。