本企画は、資生堂ギャラリーと同じく銀座にある、銀座 蔦屋書店との連携企画です。
この連続オンライントークイベントでは、展覧会の参加アーティストと美術以外のフィールドで活躍するゲストを迎え、各アーティストの思考や表現を掘り下げることを目的に、3か月に渡り全3回開催いたします。
※アーカイブ動画をご覧いただけます。
vol.1 潮田登久子×島尾伸三×しまおまほ「家族の中の境界」
vol.2 クミ・ヒロイ×大竹昭子 「写真↔ことば」
第3回は、身体の表象をベースに人種や国籍、人と植物や機械、有機物と無機物など「かつて当たり前であったはず」の境界を再編する作品を制作している写真家の細倉真弓さんと、小説家としてご活躍されている村田沙耶香さんをお招きします。
細倉さんが資生堂ギャラリーで展示している「NEW SKIN」は、作家が男性の身体表象として強く影響を受けたゲイ雑誌の切り抜きや男性の彫像、ネット上のセルフィー画像等をモチーフにしています。それらをコラージュし、更に分割・再構築することで、境界について問う試みです。
村田さんは、普通や常識を揺さぶる作品を多数輩出しています。そのあらすじの多くは、現実世界を起点にしていながらも時に衝撃的な設定ですが、常識への問いかけは真摯で、重要なテーマとして、村田さんの描く世界に繰り返し出てきます。
今回のトークイベントでは、お二人の作品の根底にある考えを伺いながら、「男性」「女性」を始めとする二項対立のように捉えられがちなものごとに対して、それぞれの視点からお話しいただく予定です。